すそわきが治療の際の麻酔方法

すそわきがの治療方法を開発するにあたり、まず私が考えたのが麻酔のことでした。

患者様にとっては、手術に伴う痛みというのはとても大きな問題です。実際、カウンセリングの席では「本当に痛くないですか?」というご質問を毎日のように受けています。患者様にとっては治療効果もさることながら、「手術の痛み」というのは非常に気になるものです。

そこで私は患者様の立場に立ち、まず麻酔から見直してみることにしたのです。
私は日本麻酔科学会に所属しています。その私が常に感じていることが、「私たち医師は、もっと麻酔に対して配慮するべきだ」ということです。

麻酔とは、手術に伴う患者様の痛みを和らげるために行うものですが、麻酔の役割はただそれだけではありません。患者様の肉体的負担を最小限に抑え、手術効果を高めるなど、ほかの要素もあるのです。しかし多くの病院では、そこまでの配慮はあまりなされていないのが実情のようです。

他院でよく用いられている麻酔法

たとえば全身麻酔や硬膜外麻酔などは、実は体への負担がとても大きいものです。ことに全身麻酔では麻酔中の全身管理のために専属のスタッフが必要ですし、術後の経過をみるためにも、最低一泊の入院が必要です。
これでは、美容整形に適した麻酔法とはいえないでしょう。私は、すそわきが・多汗症治療における麻酔は「痛みを感じない‐というだけでは不十分だと考えました。そして、より効果的で患者様の負担も軽い、新たな局所麻酔法の開発に取り組みました。

そこで注目したのが、「カリフォルニア法」という麻酔法でした。名称からも判るように、この麻酔法はカリフォルニアで開発されたものです。体へのストレスが少なく、効果が高いのが特徴。麻酔の先進国であるアメリカにおいても、最先端の麻酔法です。この麻酔法をさらに改良し、日本人の体に合う「体に優しい麻酔法」としてでき上がったのが、「改良型麻酔法」です。

この麻酔法で使う麻酔薬には、pH(ペーハー)や浸透圧を人間の体液と同じにするための薬が入っています。さらに、優れた止血効果のある薬も配合しました。そうすることで、体に対する負担は非常に軽くなり、麻酔効果もアップし、しかも長時間維持できるようにもなったのです。また患者様の中には、麻酔注射の「チクッ」という痛みが苦手な方もいるでしょう。すそわきが・多汗症の手術では「ワキの下」という、ただでさえデリケートな部分に注射することになるのですから、なおさらです。
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そのためクリニックでは、麻酔注射のための麻酔も行っています。それは「極低温ガス麻酔」と呼ばれるものです。これは文字通り、低温ガスを使って、一時的に皮層の感覚をマヒさせる麻酔法です。そして感覚が鈍っているわずかな間に注射をする、というわけです。
非常に温度の低いガスを肌に吹き付けると、寒さで手がかじかんだようになり、感覚が薄れます。その瞬間を見計らって麻酔の注射を打てば、痛みをほとんど感じずに済みます。これなら、たとえ注射が苦手な方でも安心できるでしょう。

また、点滴からの「リラックス麻酔」も併用します。この麻酔により、患者様はなかば眠るような、ゆったりとした状態で治療を受けていただけます。麻酔注射の痛みさえまったくありませんので、小学生の子どもでも安心して治療を受けられます。どうぞご安心ください。
さらに、治療の効果を上げるために、第一段階である汗腺破壊の直前に「ハイドロダイゼクション」という処置を行います。これは麻酔薬に皮層と汗腺類を柔らかくする薬剤を配合して、

皮下の汗腺が存在する層にていねいに注射していく方法です。こうすると手術を行う汗腺の層のみが柔らかく分離されて、その後の破壊・吸引を行いやすくなるのです。治療効果も飛躍的にアップするうえ、治療そのものも非常にやりやすく、手術時間も大幅に短縮できるため、患者様の負担も軽くなります。
このように、クリニックでは麻酔を中心に数種類の麻酔を組み合わせた、独自の『4段階無痛麻酔システム』を用意し、痛みに対して最大の配慮を払っています。「痛いのが苦手」という方でも、安心して手術を受けていただけます。実際、小学2年生の女の子も手術を受けられました。小学生でも受けられる、それがクリニックの治療なのです。

繰り返しになりますが、麻酔は「痛みを和らげる」というだけでは充分ではありません。体への負担はできるだけ軽く、治療効果は最大限に高め、しかも安全なものでなくてはならないのです。すそわきが・多汗症治療を考えながらも、痛みを気にして決心がつかない..….。それは多くの方々に共通する感覚でしょう。カウンセリングに訪れる患者様のほとんどが「痛くないでしょうか?」という不安を口にされます。手術を受ける患者様にとっては、やはりそれがいちばん大きな心配事なのでしょう。

ですが、ご心配はいりません。クリニックの「麻酔」は、体に負担をかけず、それでいて高い麻酔効果を発揮します。あなたが気にされているような痛みの心配は、もう必要ありません。どうかご安心いただきたいと思います。

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